今日はたびたびTwitterのタイムラインで見かけるこの質問
新卒で手術室看護師を希望してもいいですか?
におかりーなが答えます。
手術室看護師になりたいと思っているなら思いっきりチャレンジしてもらいたい!
でも毎年、新卒で手術室看護師を希望する人はとても少ない。
学生さんからは
手術室に興味はあるけど、まわりはみんな病棟希望するし、難しそうだし、不安・・・
という声が聞こえてきます
就職先、配属先を自分から希望するのは、自分の希望で人生を決める一大事!絶対失敗したくないですよね。だからこそ
新卒で手術室看護師を目指しても良い!大丈夫!
を伝えたくてこの記事を書きます!!
手術室看護師になれる?不安な気持ちはなぜ強くなるか
そもそも手術室の実習ってどのくらいの期間と量があるんでしょう?
うちの病院に来るのは学生のごく一部、それも見学実習のみで時間も半日。どこでもこれくらいですか?
これで学生さんに手術室の情報ややりがい、魅力を伝えるのは難しい!!
この状況だとほぼ伝わらない!現場から手術室のことを学生さんに伝えるのはほぼ無理だと思います
学校で教える先生たちで手術室経験がある指導者はいるのでしょうか?たぶんいない
麻酔科の講義で麻酔のことは勉強しても、実際の手術室のことまでは触れられないのでは?
なんとなく手術室看護師に興味があっても、これだけ情報が少ないと、自分の働く場所として具体的にイメージすることがなかなか難しい。だから不安な気持ちも強くなります
看護師の中でも、病棟看護師より明らかに少数の手術室看護師。なのでTwitterやブログで生の現場の声を聴くのって本当に貴重で大切なことだと思います。
不安や疑問はどんどん質問して聞いてほしいです!
おかりーなのTwitterはこちら→@Okari2Rio
手術室看護師と病棟看護師どちらからはじめれば良い?
手術室からはじめても、病棟からはじめても、両方経験することを考えればどちらが先でも良いと思います
手術室は病棟とは違って特殊です。病棟経験が何年あっても、手術室では完全な新人です
今までの看護師経験がまったく活かせないのではなく、活かすことができるようになるまでものすごく勉強と経験が必要だという意味です
それはどちらからはじめても同じです。両方を経験したいのであれば、どちらからのスタートでも大きな差はありません
ただ新卒の学生さんには、社会人としてはじめての職場になります。はじめての職場で実習とは環境もやることも全く違います。それは手術室でも病棟でも同じ
なんでもはじめてずくしで、ストレスも多いのは一緒。なら好きなこと、やりたいことで苦労したほうがいいと思います
なんでもはじめてのことは大変!だからこそやりたいことをやろう!!
さらに言えば、絶対数の少ない手術室看護師を希望できるチャンスはとても少ない
やりたいなら手術室がある病院に就職する必要があるし、配属を希望しても希望通りの人事が行われるかはわからない。そうなれば、自分の希望をかなえるチャンスは活用したほうがいい!
病棟は手術室よりも明らかに募集人数が多いので、手術室から病棟への移動の間口は広いです
残業や夜勤に入るタイミングはいつですか?
病棟看護師は、かなり早いうちから残業します。夜勤も12月(配属から7、8か月目)には一人立ちしている人も多いでしょう。
手術室は病棟よりも一人立ちするのに時間がかかります
おかりーなの働いている手術室では、残業は7~8か月目くらいから、夜勤は1年6か月目くらいから入るので病棟よりかなり遅いです
奨学金返済や一人暮らしで何かとお金がかかる中、病棟看護師より金銭的に厳しくなるのは事実。しかも配属先は就職してからでないとわからない。手術室に配属されたら、病棟よりも経済的に苦しいことは十分予測できます
残業や夜勤がないのは、自分の時間や勉強を充実させることができるので悪いことではない。でも看護師は残業や夜勤で稼いでいるといっても過言ではないので難しいですよね
これが手術室の現状なので伝えておきます
手術室では看護できないって本当?
「手術室看護師がやってることは看護じゃない。業務だ」
これは間違いです!手術室看護師は看護しています
清拭や採血、静脈留置針の留置は手術室ではあまり行われないだけです。全く行わないのは退院調整だけ。
手術室看護師が行う看護は実習で経験していないだけでものすごく種類も豊富で奥も深い
手術室に看護がないというのは、大きな誤解です!
手術室で看護できます!
手術室の看護について新人さんむけに書いた記事はこちら↓
おかりーなの働いている病院では、手術室勤務でも病棟勤務の看護師と同じように研修があり、基礎看護技術を学ぶ場もあります。
それが数年後病棟に配属になった時にすべて活かせるかは別として、研修があるということはイコールマニュアルもしっかりあるということです。なので病棟配属になっても基本はマニュアルにそっておこなえばいいんです!技術の熟練は必要な時に身につきます!
手術室看護師にむいてないのはどんな人?
解剖が苦手でも、手術をグロテスクと思っていても手術室看護師になれます
解剖は覚える必要があるところは覚えられる。おかりーなはいまだよくわからないことは毎回調べて確認してる。さらにいえば全部覚える必要はないと思ってます。
手術はグロテスクではないです。そもそも血をみるだけで倒れてしまう人は看護師になっていないはず。手術をグロテスクと想像する人がどれ位いるかはわかりませんが、手術部位だけしか露出していないので想像するよりはるかにきれいです
手先が不器用なひとでも大丈夫です。おかりーなは本当に手先が不器用です
不器用な手先でも力の入れ方、手の使い方は仕事を続けているとうまくなります。はじめは採血がうまくできないのと同じくらいの問題で大きなことではありません
おかりーなが唯一手術室看護師がむいてないと思っている人、それは
閉所恐怖症の人です
手術室には窓がなく、ひとつひとつの空間に圧迫感があります。閉所恐怖症の人は自分ではどうにもコントロールできることではなく仕事に支障をきたすので、手術室看護師はやめたほうがいいです
手術室看護師としての未来 スペシャリストへの道
手術室看護師を続けスペシャリストを目指すことも可能です
- 周術期管理チーム認定看護師(麻酔科学会認定)
- 手術看護実践指導看護師(手術看護学会認定)
- 手術看護認定看護師(看護協会認定)
現在手術室看護師のスキルアップとしてある認定は上記の3つです
現場で認定看護師として活躍できるのは手術看護認定看護師(看護協会認定)ですね
手術看護のスペシャリストをめざし、手術室で働き続けるのもひとつの選択です
おかりーなは周術期管理チーム認定看護師を持ってます
自分のスキルアップのため、少しずつでも成長するための資格です。現場では直で役にたつ資格ではないかもだけど、自分の成長を感じ、自信をもつためには認定目指すのは良いと思います
まとめ
はじめて就職するとき、手術室看護師の情報が少なすぎる中で不安はあると思いますが
新卒でも手術室看護師を希望してもいい!
どの職場でも、はじめてのことばかりなのでものすごく大変です
だからこそ、自分の興味ややりたいことを優先して看護師として成長してほしいです!
手術室で待ってます!
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