いよいよ新社会人!新卒看護師としても新社会人としてもうまくやっていくにはどうしたらいいの?
ついに学生生活を終えて看護師としても社会に出る新卒看護師は、はじめての職場、はじめての生活に夢と期待と不安でいっぱいですよね。
とくに不安なのは「新しい職場でうまくやっていけるのか」だと思います。
そんな不安を解消するために必要なのは「新卒看護師に対して職場がなにを求めているのかを知ること」です。
新卒看護師に対して職場が求めていることは、高い看護実践能力ではありません。
新卒看護師に求められるのは、「社会人基礎力」という社会人として働く人ならだれにでも必要な力です。
なのでこの記事では、
- 職場が新卒看護師に求める力「社会人基礎力」とはなにか
- 新卒看護師が「社会人基礎力」を身につけるために具体的にどう行動すればいいか
を紹介します。
この記事を読めば、職場が新卒看護師になにを求めているのか、新卒看護師がどう行動すればいいのかわかるので、働き始めたときの苦労を減らすことができますよ。
社会人基礎力は看護師にも必要!社会人基礎力とは?
社会人基礎力は、
職場や地域社会で、多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力
のことをいいます。
そして社会人基礎力は、
「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」とその中の「12の能力要素」から構成
されています。
社会人基礎力は、社会人みんなに必要な能力です。
でもこれがはじめから全部そなわっている人はいません。
たりない部分は成長することで力をつけていけばいいのです。
ただ職場では、新卒看護師にもあたりまえに社会人基礎力を求めています。
社会人基礎力は看護師にも必要!新卒に職場が求める能力とは?
新卒看護師が職場で一番求められる能力は社会人基礎力です。
そして社会人基礎力のなかでも「チームで働く力」が求められています。
だから新卒看護師は「チームで働く力」を身につけて、その力を高めていく必要があります。
そのためにどんなことに注意して、どんなふうに行動していけばいいかのかを具体的に紹介しますね。
「発信力」で自分の意見をわかりやすく伝える
看護師の仕事はひとりではできません。
看護師はいろんな人とコミュニケーションをとりながら仕事をしています。
そのコミュニケーションの中で、自分の意見をわかりやすく伝えなければいけません。
はじめは緊張するので先輩看護師や医者、患者さんとうまくコミュニケーションがとれないかもしれません。
それでも相手にわかりやすく伝えようと努力することが必要です。
仕事をするうえでのコミュニケーションの基本である「報告」「連絡」「相談」をこまめに行うことを意識してください。
そして忘れてはいけないのが、挨拶です。
挨拶はコミュニケーションの基本です。
わかりきったことを言っているように思うかもしれませんが、職場ではこの簡単なはずの挨拶ができていない人が多くて本当にびっくりします。
笑顔で挨拶することで、良いコミュニケーションをとることができます。
「傾聴力」で相手の意見を丁寧に聞く
相手の意見を丁寧に聞くことも、看護師としてとても大切な力です。
患者さんの訴えを聞いたり、先輩看護師に仕事を教えてもらうとき、忙しいからと何かしながら話しを聞いてしまう場面があるかもしれません。
でも手をとめて相手の方に体を向けて、相手を見て話しを聞くのが基本姿勢です。
そこを丁寧にすると「話しを聞いていない」という誤解されることがなくなります。
「ちゃんと聞いている」と相手にわかるように話しを聞く姿勢をぜひ身につけてほしいです。
話しが聞ける人は、相手に安心感を与えることができて信用される人になれます。
「柔軟性」で意見の違いや相手の立場を理解する
意見の違いや相手の立場を理解する姿勢は、いろんな人が働く職場ではとても大切です。
先輩看護師ごとに教え方が違ったり、看護に対する考え方も違います。
だから習ったように実践しても「違う」と注意されることがあると思います。
そんなときは理不尽に思うし、モヤモヤとジレンマを感じますよね。
仕事では一人一人の話しを丁寧に聞いて、参考になることを自分の行動に活かすのがベストな方法です。
そして先輩看護師の指導の違いに困ったら、ほかの指導者に相談したり、相手にあわせてやり方を変えるでもいいんです。
この「柔軟性」を身につけるのは簡単ではありません。
だけど柔軟性が高ければ、ストレスを減らすことができます。
看護師として働き続けるためにぜひ身につけてほしい力です。
「状況把握力」で自分と周りの人や物事との関係性を理解する
新しい環境では、人間関係や力関係が全くわからないですよね。
その職場で「誰に」「何を」話したら、どういう力関係でその話しが広がっていくのか?
ちゃんと関係性を理解していないと、「言っちゃいけない人」に「言っちゃいけないような話し」をしてしまう可能性があります。
- 誰と誰の仲が良いのか
- どういう上下関係があるのか
- 誰に何を相談すればいいのか
まずはその関係性をつかみましょう。
同期と情報を共有したり、職場の人間関係を注意深く観察してみてください。
就職してすぐはいろんなことに気をつかうけど、特に人間関係に気をつけてください!
人間関係はスタートで転ぶとそのあと立て直すのがとても大変です。
「規律性」で社会のルールや約束を守る
社会のルールや約束を守るのは当たり前のことです。
だからこそしっかりできないと「だらしない」というレッテルを貼られるので注意が必要です。
まずは
- 遅刻しない
- 課題やレポートの提出期限を守る
は絶対守ってほしいです。
難しいことはないですよね。
そして時間に余裕を持って行動すれば好印象です。
患者さんに頼まれて引き受けたことを忙しさで忘れるのも約束を破ることになります。
看護師としての信用をなくすので、メモを取るなど忘れない工夫をしましょう。
そして何よりも自分との約束は守るようにしましょう。
「今日は勉強する」「早起きする」「暴飲暴食しない」「終電で帰る」など、自分で決めたはずのことは自分との約束ですが、守られずに無視されがちです。
自分との約束が守れない人はだらしなくみられます。
まず自分との約束をしっかり守るようにしてみてくださいね!
「ストレスコントロール力」でストレスの発生源に対応する
看護師の仕事は、関わる人も多くて責任の重さも大きいです。
だからストレスを強く感じることが多い仕事だと思います。
看護師の仕事を続けるためには、たくさんの強いストレスとうまくつきあっていく必要があります。
私がストレス解消だと思ってやってきたことで、すごく失敗したと思ってることがあります。
それは暴飲暴食と買い物で浪費してきたことです。
いっとき気分は晴れるけど、そのあとに後悔しかうまれませんでした。
自分をいじめてもストレス解消にはなりません。
運動や趣味で夢中になれることや早く寝るなど、自分をいじめないストレス解消法をぜひみつけてほしいです。
社会人基礎力は看護師にも必要!新卒が知らないと苦労する職場が求める能力とは?まとめ
職場が新卒看護師に対して求めている能力は、高い看護実践能力ではありません。
職場が新卒看護師に求めている力は、社会人として働く人ならだれにでも必要な力「社会人基礎力」です。
でもはじめから「社会人基礎力」を十分に持ってる人はいません。
「社会人基礎力」は毎日の生活や仕事の中で高めていくものです。
「社会人基礎力」のなかでも、新卒看護師にはじめに身につけてほしいのは「チームで働く力」です。
具体的には
- 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
- 傾聴力:相手の意見を丁寧に聞く力
- 柔軟性:意見の違いや相手の立場を理解する力
- 状況把握力:自分と周りの人や物事との関係性を理解する力
- 規律性:社会のルールや約束を守る力
- ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
をひとつひとつ身につけてください。
これができれば看護師としても社会人としても信用されるし、新しい職場にも仲間と認められます。
この記事が、新卒看護師の不安の解消と少しでも職場で苦労しないように役に立ったらうれしいです。
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