プリセプターとの関係がうまくいかない…。仕事に行きたくない…。
どうすればいいんだろう?
今日はプリセプターと合わなくて悩んでいる新人看護師の悩みを解決していきます。
- 自分とあわないプリセプターのタイプを見極める
- プリセプターのタイプ別対処方法
- プリセプターを変えてもらうメリットとデメリット
職場にはいろんなタイプの人がいて、自分に合わない人が必ず何人かいます。
その相手がプリセプターだと働き続けるのがものすごくつらいです。最悪です。
でも簡単に「プリセプターを変えてほしい!」と言えないのが現実ですよね。
なのでこの記事では、プリセプターと合わないと感じる理由別に対処方法をお伝えします。
その対処方法でもプリセプターとの関係が改善しないとき、プリセプターを変えてもらえるのか、プリセプター交代のメリット・デメリットについても説明します。
プリセプターと合わない問題は、職場で生き残るために越えなきゃいけない壁です。
この記事には、20年以上看護師として働いてきて得たいろんな知識と経験をつめこみました。
この記事を読めば、新人看護師のプリセプターと合わないという悩みはきっと解決できます。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない時の対処方法はまずプリセプターのタイプを見極める
プリセプターとあわないときは、プリセプターとあわない理由を明らかにして、タイプ別に対処するといいですよ。
プリセプターとあわないからといって闇雲に行動して、職場での自分の立場が悪くなったら元も子ありません。
なぜプリセプターとあわないと感じるのか、一度よく考えてみましょう。
- 教え方がわかりにくい
- 話しかけにくい雰囲気
- プリセプターに嫌われていると感じる
- プリセプターのことが嫌い
プリセプターとあわない理由:教え方がわかりにくい
プリセプターとあわないと思う理由に「プリセプターの教え方がわかりにくい」と感じているひとは、こんなことに困っていませんか?
- プリセプターから、自分には覚えにくい勉強方法をすすめらる(ノートにまとめてくる宿題を出されるなど)
- プリセプターからの質問の意図がわかりにくい
- プリセプターからすすめられた勉強方法で勉強していかないと怒られる
この場合はプリセプターの勉強への取り組み方や、理解の仕方が自分とは違うことが考えられます。
プリセプターは自分にとってわかりやすく教えるので、プリセプティがその方法で理解できていないと、出来が悪いと思う傾向があります。
プリセプターと勉強方法や覚え方が違うだけなのに、やる気がないとみなされることがあるのは本当に悔しいですよね。
プリセプターとあわない理由:話しかけにくいパターン①
プリセプターに話しかけにくい場合には、2つのパターンが考えられます。
1つめのパターンは、プリセプターの仕事に対するキャパシティが少ないことが考えられます。
そんなプリセプターの背景は
- プリセプターがはじめて(プリセプターの経験がない)
- 看護師の経験が少ない(看護師歴3年目くらい)
- 自分の仕事に余裕がない
ことが多いです。
いつも説明が早口で、せわしなく動いていて、話しかけるタイミングが難しいと感じる場合はこのタイプが多いです。
プリセプターとあわない理由:話しかけにくいパターン②
もう1つのパターンのプリセプターは、人見知りや自分の仕事を邪魔されたくないタイプだと考えます。
この場合のプリセプターの背景は
- 経験年数が豊富
- プリセプターの経験は少ない、もしくは久しぶり
- 教育方法を学ばず、自分のやり方で指導する
- 他のスタッフにも問題があると思われている
ことが多いです。
機嫌が悪く話しかけにくい、質問するとイヤな顔をするのがこのタイプです。
プリセプターとあわない理由:プリセプターに嫌われていると感じる
プリセプターが発する否定的な言動を聞いたら、プリセプティは「嫌われている」と感じてしまいますよね。
プリセプターが自分の意見を言えず、他のスタッフがプリセプティの一部分を見て発した、否定的な意見や言葉に同調してしまう場合もあります。
それ以外にも、社会人として未熟な人がプリセプターを行い、自ら否定的な言葉を発していることもありますよね。
- 仕事の覚えが悪い、看護師に向いていないと言われた
- やる気がないと言われた
- プリセプターに笑顔がない
- プリセプターから挨拶されない
- プリセプターに無視される
などをされたらプリセプターに嫌われていると感じると思います。
プリセプターとあわない中でも特に苦痛なのがこのタイプです。
プリセプターとあわない理由:プリセプターが嫌い
これは自分自身がプリセプターを嫌いだと思っている場合です。
- 頑張っているのに認めてもらえない
- 話を聞いてもらえない
- 教えてもらえない
- 人として好きになれない
などさまざまな理由でプリセプターを嫌いになってしまうことがありますよね。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない理由別の対処方法
自分がどうしてプリセプターとあわないと思っているのか、その理由がわかったらタイプにあった対処をしていきます。
ここからプリセプターと合わない理由別の対処方法をお伝えしますね。
プリセプターとあわない理由:教え方がわかりにくい時の対処方法
プリセプターに自分の勉強方法や、学んだ知識をどうやって整理しているかを知ってもらうことで対処していきます。
- 自分の勉強方法を伝える
- 学んだ知識をどうやって整理しているのか伝える
- 理解したことや、学んだ知識は積極的に伝える
勉強や理解の仕方にはそれぞれ自分に合うタイプがあります。
自分に合わない方法で勉強すると理解しずらく覚えにくいです。
プリセプターは自分に合う勉強方法がわかりやすく覚えやすいので、プリセプティが自分と違う勉強方法で覚えることが理解できない現実があります。
理解しやすい、覚えやすいタイプは以下のように分かれます。
視覚型 | メモをとる。ノートをきれいにまとめる |
聴覚型 | 聴いて覚えるためメモをとらない。口に出して覚える |
身体感覚型 | ノートをざっくりまとめる。何度も書いて覚える |
理解しやすい、覚えやすいタイプが自分と違うことをお互いに理解していないと、勉強していない・やる気がないと誤解を招いてしまいます。
だから勉強方法や理解した知識をプリセプターに積極的に伝えるのが有効です。
プリセプターにちゃんと理解していることが伝われば、勉強方法の違いで苦しむことはなくなりますよ。
プリセプターとあわない理由:話しかけにくい時の対処方法パターン①
自分に余裕がないことで話しかけにくいプリセプターへの対処方法は、話しかけるタイミングをつかむためによく相手を観察することです。
プリセプターに余裕がない場合は、話しかけても良いタイミングをはかることが大切です。
そんななかでも「報告・連絡・相談」はタイムリーに行う必要があるので、急ぐ場合は遠慮せず声をかけます。
看護師として、相手を観察する力とうまく話しかけるコミュニケーション力はとても大切なので、うまくタイミングをはかりましょう。
プリセプターとあわない理由:話しかけにくい時の対処方法パターン②
人見知りや自分の仕事の邪魔をされたくないタイプを一番克服するのが難しいし、自分のプリセプターだとストレスが強いです。
このタイプの対処方法は
- プリセプターをよく観察し地雷をふまないようにする
- 嫌がることをなるべく避ける
- 自分が行ったことの根拠や理由を説明できるようにする
- いつも感謝の気持ちで接する
- 仕事の邪魔をしない
自分の持てる力を総動員して対処していきます。
これだけでなく以下のことにも気をつけます。
- プリセプターの言動に一喜一憂しない
- 自分の行動について説明できるように、できる限り知識を増やす
- プリセプターの一言を真にうけず、受け流す、気にしない力を身につける
- 常に患者さんに良い看護を提供するため、この経験から勉強できることは何かを考える
プリセプターの言動に、自分がすり減るような気持ちになることも多いと思います。
これを書いていても、こんなプリセプターに当たったらいやだな…、なんでこんな人をプリセプターにしたかな…と思います。
ただどんなプリセプターからでも学べることはたくさんあります。
常に学ぶ姿勢でいれば、間違いなくプリセプターに認めてもらえるので成長のチャンスではあります。
プリセプターとあわない理由:プリセプターに嫌われているときの対処方法
プリセプターに嫌われていると感じる理由に、「嫌い」以外の要素はないかを考えてその部分に対処していきます。
- プリセプターにやる気がないと誤解されていないか
- 報告・連絡・相談をタイミングよくできているか
- 自分の考えを伝えられているか
- プリセプターを信頼しているか
プリセプターにやる気がないか誤解されていないか
プリセプターは自分に合う勉強方法がわかりやすく覚えやすいので、プリセプティが自分と違う勉強方法で覚えることが理解できない現実があります。
プリセプターと勉強方法や覚え方が違うと、自分は勉強しているのにやる気がない、勉強してこないと誤解されることがあります。
その場合は勉強方法や理解した知識をプリセプターに積極的に伝えるのが有効です。
プリセプターにちゃんと理解していることや自分がどんなふうに勉強しているのかが伝われば、やる気がないと誤解されることはなくなります。
報告・連絡・相談をタイミングよくできているか
相手をよく観察して、話しかけやすいタイミングをみつけてください。
優先順位を考えて、急ぐものは急ぎ、後でいいものは後にまわします。
相手の仕事のタイミングを考えた声かけができるように意識します。
自分の考えを伝えているか
教えてもらうときは、わからないことでも自分の考えを伝えるようにします。
何もわからないうちは仕方ないのですが
- 以前教えてもらったことに関係すること
- 自分が行ったことについて、どのように考えて行ったか
プリセプターに教えてもらう時に、この部分で伝えられるは積極的に伝えます。
いつも受け身だと、やる気・学ぶ気・考える気がないと思われてしまいます。
誤解をさけるために、自分の考えをしっかり伝えましょう。
プリセプターを信頼しているか
プリセプターも人間なので、自分のことを信頼していない人を信頼することはありません。
自分が人見知りや相手を信用するのが苦手だからといって相手を信用せず頼らなければ、相手も心を閉ざします。
プリセプターが歩み寄ってくれるのを待つのではなく、まず仕事を教えてくれる仲間として、自分から相手のことを信頼してください。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わないときはプリセプターを変えてもらうことはできるの?
プリセプターが合わない時、プリセプターを変えてもらうことはできるのか?
結論から言うとプリセプターは変えてもらえます。
ただプリセプターは上司が職場のバランスを考え、新人指導担当として割りあてたものです。
プリセプターも希望してなったわけではないのでやめたいと思っている人もいます。
それでも今の職場で働き続けることにこだわるのであれば、プリセプターは交代しない方がいいです。
次にプリセプター交代のメリットとデメリットについて説明しますね。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない時のプリセプター交代のメリットとデメリット
どうしてもプリセプターと合わないときは、プリセプターを変えてほしいと思いますよね。
でも現実的にはプリセプターを交代はデメリットが多く、新人看護師にとってメリットがほとんどありません。
プリセプターを変えてほしい!プリセプター交代のメリット
プリセプターを交代したら指導担当が変わるので、合わないプリセプターから教えてもらうことは少なくなります。
メリットはそれだけです。
プリセプターを交代する以外の方法を考えた方が新人看護師のメリットは大きいです。
プリセプターを変えてほしい!プリセプター交代のデメリット
プリセプター交代は新人看護師にとってデメリットだらけです。
- 交代しても元プリセプターと同じ職場で働き続けなきゃいけない
- 元プリセプターとの関係に問題があったことが明らかになってしまう
- 次のプリセプターの教え方や対応が良いとは限らない
以下で詳しく説明していきますね。
プリセプターを交代しても元プリセプターと同じ職場で働き続ける
交代しても、元プリセプターとは同じ職場で一緒に働きます。
直接の指導は減ったとしても、限られた人数で同じ職場で働く以上これからも教えてもらう関係は変わりません。
顔を合わせるたびに気まずい思いをするのは、一緒に働くうえで非常につらいです。
元プリセプターとの関係に問題があったことを明らかにしてしまう
プリセプターが代わったということは、関係がうまくいかなかったことを間接的に職場全体に示すことになります。
元プリセプターは少なくとも、指導ができる程度の期間その職場で働き経験も積んでいます。
元プリセプターは、新人看護師よりも長い期間しっかり職場での人間関係を作りながら働いてきたことが予測できます。
だからこそ、プリセプターよりも自分が職場の問題児のように扱われる可能性があるのです。
次のプリセプターとうまくやっていけるかはわからない
プリセプターが変わることになったとしても、交代後のプリセプターを自分で選ぶことはできません。
次にプリセプターになる人も、元プリセプターと同じ職場で、同じ人間関係で働いてきた人です。
また自分と合わない可能性も十分考えられます。
プリセプターとあわないという問題は、プリセプター交代では解決できないと私は考えています。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない問題は時間が解決してくれる
プリセプターとあわないという問題は、かならず時間が解決してくれます。
プリセプターの任期は1年です。1年間でプリセプター制度と離れることができるんです。永遠ではありません。
病棟で新人看護師が、だいたいの仕事ができるようになるのに2年です。
2年も経てば自分が先輩になり教える立場になります。
そう考えると、プリセプターとあわない問題は期限がある、いわば時間が解決してくれる問題です。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない問題は視点を変えてみる
自分がプリセプターを嫌いな時は、プリセプターを嫌いな理由に他の考え方や見方ができないかを考え、変換してとらえることで対処します。
相手を変えることはできないけれど、自分を変えることはいつでもできます。
そしてそれが良い人間関係を作る一番の近道です。
- しつこく監視されていると感じた時→私のことが大好きで目が離せないんだと思う
- できなかったことの理由をしつこく聞かれる→もっと成長してほしいんだなと思う
- 優しくない→患者さんには優しいし冷たい人ではないなと思う
- 教えてくれない→自分で学んだことを「これであっているのか?」聞いてもらう
これは私が実際に行ってきた一例です。
毎日もっといろんなことが起きるし、いろんなイヤなことがあります。
それでも「見方を変えれば、こう考えられる」「この経験から、患者さんのために何を学べるか」と考え方を変換することで、イヤなことにも対応できる力がつきます。
これは看護師を続けていくのにとても重要な力です。
プリセプターを変えてほしい!新人看護師がプリセプターと合わない時の対処方法
- 自分とあわないプリセプターのタイプを見極める
- プリセプターと合わない時はタイプ別に対処する
- プリセプターを変えてもらうことはできるがデメリットだらけ
- プリセプターの任期は1年。合わない問題は時間が解決してくれる
- 自分の考え方を変えて、この状態から学べることを見つける
あくまでも看護師の仕事は生活の一部であってすべてではありません。
プリセプターとは働いているうえでの関係です。
プリセプターとあわない問題への対処方法は、私が25年間いろんな看護師と一緒に働いてきた知識と自分の経験をつめこみました。
プリセプターを変えてほしい!プリセプターと合わないで困っているという悩みの解決に役立つとうれしいです。
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